事象
|
Published
|
5 min read
「新しい武士道」執行草舟氏イベント第2回
まえがき
「新しい武士道」と題された執行草舟チャンネル第2回リアルイベントが、2024年9月23日に開催された。
リアル会場では300人の参加者の熱気に包まれたとのこと。リアル参加した友人からのLINEで情報交換しつつ、私はコーヒーを片手にオンライン参加し、メモを取った。
以下はそのキーワードとメモからの一部引用である。書けないことは書かない。
概要
新しい武士道 -未来を切り拓くために-というレジュメを配布いただいた。
以下レジュメ記載のトピックをベースに、キーワードのみ記載したい。
トピック
武士道とは何か
日本人の基本構造であり、血である。日本は天孫降臨から武士道(勇武)の国であった。神話を具現化するために生まれた文化が、日本の武士道なのである。(西洋の場合は騎士道)
「神話」と言われてもなかなかピンとこないとは思われるが、過去の根源に接続し軸を持とうと思えば、歴史的に時間の淘汰を経て語り継がれてきたそれを改めて紐解くべきとも言える。
「民族独特の歴史を失ったときに、その民族は滅びる」と言ったのはトインビーだった。改めて民族の歴史を振り返ると同時に、それを体現するための哲学として、武士道は位置づけられるのである。
武士道の精神
神話の地上的展開である。つまり精神(魂)が肉体(物質)を支配することを表す。その任務を武士道が担う。
次の来たるべき時代を執行氏は「霊性文明」と呼ぶ。
そもそも霊性文明への挑戦をしてきたのが、日本における武士道、西洋における騎士道であった。次の時代とは、この霊性文明をどのように創り上げるかにかかっている。
わかりやすくシンプルに考えても、物質至上主義、肉体大事の時代は、もう十分ではなかろうか。現に心の問題が蔓延しているのは、明らかにその反動ではないか。
武士道の歴史
古いものが、新しいものを創る。神話が未来を創るとは、この謂いである。そして歴史知識の基本は、神話であり武士道・騎士道である。
元々古代ギリシャ語の文献学者であったニーチェが近代文明を生んだのは、偶然ではない。
新しい文明は、今の文明の根源を掴んだ人が切り拓くのだ。
武士道の未来的展開
役に立たないものが、役に立つのだ。(基礎力の大切さ)レジュメには他にもこれと同等に逆説的な真理が並ぶ。
たとえば、石門心学である。そもそも事業の本質とは、他者の役に立つことをすること、その気持ちだ。自分だけが得をしよう、楽をしようとすることではない。そこには身を挺した献身が少なからず必要とされる。つまり、儲けないことが、儲けることなのだ。
三島由紀夫は葉隠武士道を「逆説の哲学」と言った。逆説的な真理を軸に行動することが、未来的展開に向けた基礎力となるのである。
所感
『生くる』のみを読んでいた頃の私にとって執行草舟氏は謎に包まれた憧れの人物であった。その頃からおおよそ10年が経ち、生身の全身全霊で現世に対峙されている姿を見るにつけ、他所では「もう終わり」とまで言い切られた現代人類へのその愛に、涙を禁じ得ない。
音声データ(2024-09-24)
Clubhouse
(収録はするが残さない予定)